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小さな企業が「世界」を変える

執筆者の写真: 舩生 好幸
舩生 好幸
6月15日
読了時間: 4分

更新日:8月28日

~「世界を変える」のは、大企業だけとは限りません~


投稿:舩生好幸(仕組みづくりアドバイザー、JRCA登録QMS審査員補)2026.6.15

(更新:2026.8.28)




「うちは小さな会社だから…。」


「大企業のような資金も人材もない。」


「自分たちにできることなんて限られている。」

等々


中小の事業者様ですと、人、物、資金、情報、といった経営資源の制約と日々格闘しながらの事業運営、ということは珍しくないと思います。


それゆえ、時に、冒頭のような思いを持たれることがあるかもしれません。


しかし、日本のものづくりの現場を詳しく見ていくと、それらの考えを覆すような事例が数多くあるといいます。


〇中小企業の独自技術が世界の工業製品を支えることも


例えば、町工場が集まることで知られる東京都大田区や大阪府東大阪市には、従業員数十人、時には数人という規模の企業が数多く存在しています。


それらの企業の多くは決して有名ではありません。


しかし、高精度な金属加工や特殊な部品製造など、それぞれが専門とする分野で、独自の技術を磨き続けているのだそうです。


独自かつ高度ゆえ、それら中小企業が有する技術は自動車、航空機、医療機器、半導体製造装置など、日本国内にとどまらず、世界の産業を支える製品に活用されているといいます。


〇H3ロケットにも活きる中小企業の技術力


また、2026年前半には、H3ロケットの打ち上げ成功が大きな話題となりました。

そのH3ロケットは、大企業だけでなく中小企業の高度な技術にも支えられているのはご存じでしょうか。


静岡県清水町に拠点を持つ精密加工メーカーは数十人規模の中小企業ですが、H3ロケットのメインエンジンであるLE-9の重要部品をミクロン単位の精度で加工しています。


ロケットエンジンは推進に際し、高温・高圧に耐えながら正確に燃料を噴射する必要があるため、このような精密加工技術は欠かせないものだそうです。


また、愛知県安城市の従業員約70人の町工場は、H3ロケットの液体燃料を送る特殊配管の加工を担当しました。


ロケット用配管は軽量でありながら高い耐圧性と信頼性が求められます。

この企業が有する、自動車部品で培った曲げ加工や溶接の技術が宇宙分野でも活用されました。


日本の宇宙開発といえばJAXAのような公的機関に続き、三菱重工やNECなど著名な大企業の名前がマスコミ報道には登場しますが、


よく目を凝らしてみれば、その中には全国の中小企業の優れた技術力が活かされています。

H3のような最先端のロケット開発も中小の事業者の高度な技術に支えられている、といえるでしょう。


〇「世の中を動かしている」のは大企業だけではない


最先端のロケット開発以外でも、

例えば、著名な大企業が販売するハイブリッド方式の自動車や、MRIのような高度な医療機器は、数多くの技術や部品の組み合わせで構成されていますが、それらすべてを発売元の大企業一社だけで完結できるるわけではありません。


それらの製品の中には、前述のような、中小の事業者が供給する部品や技術も、欠かすことのできない要素として組み込まれています。


このように考えると、世の中を動かしているのは大企業だけではない、中小の事業者様の持つ力も侮れない、と気づくことができます。


一方で、これら高度な技術力やノウハウなどを持つ中小企業の経営者や従業員の皆様の普段の感覚としては、


「目の前のお客様の要望に応えたい。」

「これまで達成できなかった○○を今度こそモノにしたい」

「もっと品質を良くしたい。」

「不良品を減らしたい。」

「納期を守りたい。」


等、直面する課題に真摯に向き合い、改善を積み重ねている、というところかもしれません。


その、「平凡」で「当たり前」に思える日々の積み重ねが新しい技術や新しい製品を生み出し、

国内に限らず世界の人々の暮らしをも便利にし、産業の発展を支える。

そんな非凡な結果につながっているのかもしれません。


〇まとめ


中小の事業者様の地道な努力は、決して平凡な結果だけを生むとは限りません。

本稿で述べてきた例は、それを示していると思います。


未来を、世界を変えるのは、必ずしも大企業や、或いは一握りの天才だけでない。そういえるのではないでしょうか。


目の前の課題に誠実かつ真摯に向き合い、改善を積み重ね、目指す成果を獲得する「平凡な私たち」の努力の意味するものは、想像以上に大きいのではないでしょうか。


「今日の一歩」が小さく見えても、その先に思いもよらない未来が待っているかもしれません。だからこそ、


・私たちの価値を信じて、

・私たちの仕事の価値を信じて、


一歩ずつ前に進んでいきたいものです。

私自身も、日々、気持ちを新たにして、前に進みたいと思います。


(Primary-f 代表)


<ご案内>

Primary-fでは、事業者様の業績向上と成長のため、ISO規格等に基づき、組織の仕組み作りのお手伝いをいたします。

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