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情報セキュリティ対策で、本当に重要なのは「人」の行動です

  • 執筆者の写真: 舩生 好幸
    舩生 好幸
  • 8月4日
  • 読了時間: 4分

更新日:6 日前

~堅牢な城壁を築いても、不用意に門を開ければ外敵は防げません~


投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2026.8.4



画像出典:写真AC(https://www.photo-ac.com)
画像出典:写真AC(https://www.photo-ac.com)

「情報セキュリティ対策」と聞くと、多くの人はウイルス対策ソフトやファイアウォール、UTMのようなセキュリティ機器の導入を思い浮かべます。


もちろんそれらは重要で、情報セキュリティ対策として大切な役目を担います。

しかし、それだけでは組織や組織の情報を、サイバー攻撃やフィッシング詐欺、情報漏洩事故などから十分に守ることができません。


例えば、

どれほど堅牢な城壁を築いても、門番が不用意に門を開けてしまえば外敵の侵入を防ぐことができません。


サイバー攻撃やフィッシング詐欺、情報漏洩事故などによる被害の多くも、不注意や理解不足な「人」の行動がきっかけになっている場合は多いのです。


〇例:人の行動が情報セキュリティ事故のリスクを高めてしまう


・差出人を十分に確認せず、メールの添付ファイル(中身はウイルス?)を開いてしまう。

・重要システムのログインパスワードを付箋に書いて机へ貼っている。

・業務データを私物のUSBメモリ(ウイルスチェック済?、使用許諾済?)へ保存する。

・社外へ送るメールの宛先を十分に確認せず送信してしまう。

・退職者のアカウントを削除しないまま放置する(現在も社外からアクセス可能では?)。


どれほど高性能なセキュリティ機器やソフトを導入しても、上記のような組織のセキュリティレベルを下げてしまう「人の行動」が続くなら、情報セキュリティ事故を防ぎ切れません。


〇最近のサイバー攻撃のトレンドでも「人の不注意な行動」がきっかけに


実際、国内外の情報セキュリティ事故を分析すると、「人的要因」が関係しているケースは非常に多く報告されています。


・標的型攻撃メールは「受信した人物が不用意にメールを開くこと」を狙っています。


・ランサムウェアも「IT機器の利用者が偽サイトや不正な添付ファイルを不用意に開くこと」をきっかけとする事例が少なくありません。


・メール・FAXの誤送信や設定ミスによる情報漏洩も、人の注意不足や確認不足、ルール徹底の軽視が原因となることは多いです。


「セキュリティ機器の導入、設置」だけでは情報セキュリティ対策としては不十分です。

組織の情報セキュリティ対策では、「人の行動を含め、組織全体が安全に情報を扱える状態をつくること」が必要なのです。


そのためには、組織に属するメンバー全員が情報セキュリティ対策を理解し、遵守する必要があります。


〇メンバー全員が情報セキュリティを理解し、行動する


組織に属する一人ひとりが、

「どのような情報が重要なのか」

「どのような行動をとるべきなのか」

「どのような行動は避けるべきなのか」

「迷ったときは誰へ相談するのか」


など、情報セキュリティ対策や情報セキュリティ対策に適った行動を理解し、日々の業務の中で自然に実践できることが欠かせません。


ただし、これら「安全な行動」が組織に定着するには相応に時間がかかるものです。

一度情報セキュリティルールを周知すれば、一度研修を実施すれば完了、というものではない場合が多いです。


定期的な教育や訓練、現場に合うよう制定したルールの見直し、ヒヤリ・ハット事例の共有…などを繰り返し行い、「安全な行動」が組織文化として定着してはじめて、本当の意味での情報セキュリティ対策≒情報セキュリティマネジメントシステム、が出来上がる、と言えるでしょう。


〇まとめ:「人が適切に判断し、適切に行動できる組織」をつくる


セキュリティ機器やソフトウェアは、組織を守るための「道具」です。それらは情報セキュリティ対策として重要な役目を担います。


しかし、それらの道具は、情報セキュリティを理解した「人間」が使わなければ、十分に役目を果たせません。


どれほど堅牢な城壁を築いても、門番が不用意に門を開けてしまえば外敵の侵入を防ぐことはできません。情報セキュリティも同じです。


最も重要なのは、「人が適切に判断し、適切に行動できる組織」をつくることです。


*情報セキュリティへの投資は「人」にも手厚く


情報セキュリティ対策への投資は、機器や設備の購入ばかりに向けるものではありません。


社員の理解を深め、正しい行動を育てる教育や仕組みづくりへの投資こそが、組織全体の安全性を高める最も効果的な対策といえるのではないでしょうか。



*ご参考ブログ:


(Primary-f/向実庵 代表)


画像出典:写真AC(https://www.photo-ac.com)
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