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緊急時対応計画:作成したら、定期的なメンテナンスとテストを

執筆者の写真: 舩生 好幸
舩生 好幸
2025年11月10日
読了時間: 3分

更新日:8月27日

~定期的=年に一度はメンテとテストを


投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2025.11.10

(更新:2026.8.27)


ドアに備え付けたテンキーロック
画像出典:写真AC(https://www.photo-ac.com/)

災害やサイバー攻撃など、非常事態やトラブルが発生した際に、会社や職場を守るために欠かせないのが「緊急時対応計画」です。


緊急時対応計画は、地震などの災害や停電、システム障害、情報漏えいなどの非常時に、誰が、どのように対応するか、等をまとめた会社や職場の「行動計画」「行動マニュアル」です。


しかし、緊急時対応計画を「作って終わり」にしてしまうと、緊急事態が発生した際に機能しない可能性が生じます。


〇定期的な見直しとテストの重要性


ISO/IEC 27001:2022(情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格)でも、緊急事態も含めた情報セキュリティ上の「リスク」を洗い出し、リスクへの対応計画(対象範囲、対応のための手順・体制などを含む)を定め、定期的に見直し、テストすることが求められています。


これらの要求事項に準拠することで、対応計画を常に最新状態に保ち、いつ発生するかわからない緊急事態にも有効に機能させることができます。


〇更新を怠ってしまうと


たとえば、緊急時対応計画には通常「緊急連絡網」が含まれていますが、「作って終わり」にしておくなら、組織の改編や担当者の異動、連絡先の変更への対応が漏れてしまいます。

結果、いざという場合に連絡がつかなかったり、遅延が生じてしまい、緊急時対応計画が十分な効果を発揮できない可能性が生じます。


同様に、機器やソフトウェアの更新、業務の変化などに合わせ、緊急時の対応手順の内容も見直さなければ、緊急事態発生時に、遅延や混乱を招いたり、期待する目的が達成できない可能性もあります。


そのため、緊急時対応計画を作成したら定期的に、すなわち少なくとも年に1回は、内容の確認と更新、実践的な訓練(テストやリハーサル)を行うことが大切です。


テストやリハーサルでは、実際にトラブルが起きた場面を想定して、対応の流れを確認します。

できる限り現実に近い環境を用意して実施することが理想的ですが、それができない場合ば、関係者が集合し机上で確認するなど、可能な方法で実施することでも有効です。



〇小規模な事業者様も、できる内容で計画し、メンテナンスとテストを


小規模な事業者様なら、緊急時対応計画もシンプルなものが有効かもしれません。

例えば、

・日頃、備えておくべき緊急事態には何があるのか

・最初、気づいた人は何をするのか

・だれに報告・連絡するのか

・復旧までの手順はどうするのか


等の項目をリストアップし、それらに備えて準備することが緊急時対応計画となります。

そして、リストアップした項目への対応内容を定期的に見直し、正しく実施できるか確認することがテストもしくはリハーサルです。


このような普段からの取組みが、万が一の被害を軽減できることにつながります。


とくに、対応計画のテストやリハーサルを重ねることで、メンバー全員が、万が一の事態にも自信を持って行動できるようになります。


「万が一」に備えることは、会社の信頼を守る最も確実な投資でもあります。


(Primary-f/向実庵 代表)



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