「うちの会社は風通しが良い」を疑う
- 舩生 好幸

- 2月23日
- 読了時間: 3分
~「耳の痛い話」であっても経営者様に上がってきていますか?~
投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2026.2.23

「うちは風通しが良い会社だ。」
多くの経営者様が、そう信じていらっしゃることと思います。
幹部会議や経営会議で活発な議論がある。
若手にも責任や発言の機会を与えている。
現状で大きな問題はない。事業運営は相応に順調だ。
――そう思いたくなるのは自然なことです。
しかし一方、従業員やスタッフの側には、言葉にしづらい「もやもや」が鬱積していることがあります。
「この会社はいつも、こういった声や意見を聴こうとしない」
「自分一人がなにか言ったところで変わらないのではないか」
「本音を言えば評価に響くのではないか」
そんな空気が少しでもあれば、だれしも、本音を言葉に出すことはありません。
それでは「風通しが良い」とは言えません。
〇組織を動かす仕組みの基本は「人々」
組織を動かす仕組み=マネジメントシステムは、設備や制度や文書があるだけでは機能しません。
情報セキュリティ対策も、品質の改善/確保も、環境への配慮も、新規事業も、
現場の一人ひとりまで、主体的に関わってこそ、血の通った仕組みとして動き出します。
ところが、人は納得できないと身体が動きません。主体的に関われないのです。
「なぜこれを行うのか」
「行うことでメリットはあるのか」
「自分は尊重されているのか」、等々
納得できていなければ、行動が表面的になります。
結果として、チェックは形骸化し、成果に誤りが増える、報告は無難な内容に終始し、問題の芽は見過ごされる結果になるかもしれません。こうなっては経営リスクそのものです。
〇「耳の痛い話」までも経営者様に上がってきていますか?
本当に風通しが良い組織とは、経営者様にとって耳の痛い話も含めて自然に上がってくる組織である、そういえると思います。
会議で沈黙が多いとき、それは同意ではなく、あきらめかもしれません。
「何か気になることは?」と聞いて出てこないのは、問題がないからではなく、言えないからかもしれません。
まずは、「自分には見えていないものがあるかもしれない」と認めること。
そして、耳の痛い話であろうとも、否定せずに最後まで聴く姿勢を示すこと。
経営者のその小さな態度の変化が、組織の空気を変えます。
「風通しが良いはず」という思い込みを手放したとき、本当の「風」が流れ始めるのではないでしょうか。
(Primary-f/向実庵 代表)
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