組織の情報セキュリティ水準と「木桶」のたとえ
- 舩生 好幸

- 2月27日
- 読了時間: 3分
更新日:4月2日
~組織の情報セキュリティ水準は「最も低い一枚の板」で決まる~
投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2026.2.27
(更新:2026.4.2)

〇ご存じの方も多い「木桶」のたとえ
上記イラストのような「木桶」を思い浮かべてください。
どの板も同じ高さであれば、水をたっぷりとためることができます。
ところが、そのうち一枚だけ高さが低い板があるとどうでしょう。
水はその低い部分からこぼれ落ち、桶にためられる水の量は、最も低い板の高さで決まってしまいます。
これは、組織における情報セキュリティの姿そのもの、と捉えることができます。
〇組織の情報セキュリティ水準の高さは「最も低い一枚の板」で決まる
「板の高さ」は各メンバーの情報セキュリティに対する理解や意識の程度を表しています。
情報セキュリティに対するメンバーの理解や意識が組織全体として底上げされれば、「桶はより多くの水をためられる」=組織の安全性、情報セキュリティ強度は高く保たれます。
しかし、多くのメンバーが十分に理解し、適切な対策を講じていても、
一部に理解不足・知識不足のメンバーが残っていたら、
・攻撃者からの成りすましメールに気づかず。ウイルス付の添付ファイルを開いてしまう
・PCに、出所不明のUSBメモリを接続してしまう
・機密情報や非公開情報を認識せず誤送信してしまう、等々
そこが木桶の「低い板」となり、水はそこからこぼれ出します。
つまり、情報漏洩やサイバー攻撃の被害が発生しやすくなります。
〇組織の情報セキュリティ対策は組織的に底上げを
ここで重要なのは、組織的に、「木桶」のどの「板」も同じく、望ましい水準に高めていこうとする姿勢です。
不備の原因となった一部のメンバーの責任問題として決着してしまわず、組織全体の課題=組織の弱点や欠陥として捉え、そして組織の取組みとして改善することです。
情報セキュリティインシデントが発生してしまった場合、不備や被害への速やかな対処に続き、再発防止策や改善策として、
・継続的な教育や訓練で理解不足・知識不足のメンバーを残さない
・わかりやすいルール整備・改善で、対策を実施しやすく
・相談しやすい風土づくりで、各メンバーの疑問や不安を解消
等々。
これらの取組みが、「木桶」の「板の高さ」をそろえることにつながります。
組織の安全は、最も低い「一枚の板」で決まる。
そして、組織的に改善する姿勢が、真に強い組織の情報セキュリティを築く鍵となります。
(Primary-f/向実庵 代表)
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