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組織の情報セキュリティ水準と「木桶」のたとえ

  • 執筆者の写真: 舩生 好幸
    舩生 好幸
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

~組織の情報セキュリティ水準は「最も低い一枚の板」で決まる~


投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2026.2.27

〇ご存じの方も多い「木桶」のたとえ


上記イラストのような「木桶」を思い浮かべてください。

どの板も同じ高さであれば、水をたっぷりとためることができます。


ところが、そのうち一枚だけ高さが低い板があるとどうでしょう。

水はその低い部分からこぼれ落ち、桶にためられる水の量は、最も低い板の高さで決まってしまいます。


これは、組織における情報セキュリティの姿そのもの、と捉えることができます。


〇組織の情報セキュリティ水準の高さは「最も低い一枚の板」で決まる


「板の高さ」がメンバー一人ひとりの情報セキュリティに対する理解や意識だとすれば、組織全体のセキュリティ強度は、その平均的な水準が高いほど向上します。


・パスワード管理の徹底、

・不審メールへの警戒、

・適切な情報の取り扱い、等々


こうした基本的な行動が組織全体として底上げされれば、「桶はより多くの水をためられる」=組織の安全性、情報セキュリティ強度は高く保たれます。


しかし、たとえ多くのメンバーが十分に理解し、適切な対策を講じていたとしても、

一部に理解不足のままのメンバーが残っていたらどうでしょうか。


・標的型メールに気づかず添付ファイルを開いてしまう、

・安易にUSBメモリを接続してしまう、

・機密情報を誤送信してしまう。等々


そこが木桶の「低い板」となり、水はそこからこぼれ出します。

つまり、情報漏洩やサイバー攻撃の被害が発生しやすくなるのです。


〇組織の情報セキュリティ対策は全員で底上げを


ここで重要なのは、弱い部分を責めることではなく、木桶のどの板も「同じ望ましい水準に高めていく」ことです。


つまり、組織の情報セキュリティ対策として肝要なのは、不備の原因となったメンバーの責任問題として決着してしまうことではなく、組織全体の課題=組織の弱点や欠陥として捉え、そして改善することです。


不備や被害への速やかな対処に続き、再発防止策や改善策としては、


・継続的な教育や訓練、

・わかりやすいルール整備・改善、

・相談しやすい風土づくり、等々


これらの取組みが、木桶の「板の高さ」をそろえることにつながります。


組織の安全は、最も低い「一枚の板」で決まる。

だからこそ、全員で底上げする姿勢が、真に強い組織の情報セキュリティを築く鍵となります。


(Primary-f/向実庵 代表)


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