プロ以外にも「演奏のエキスパート」が多数存在する我が国
- 舩生 好幸

- 3月30日
- 読了時間: 2分
更新日:9月3日
~高度な演奏を目指し日夜努力するアマチュア演奏家を正しく理解する~
投稿:舩生好幸(ファゴット愛好家・研究家)2025.3.30
海外の著名な指揮者や演奏家などが来日した際、国内の市民オーケストラや大学オーケストラなどアマチュア団体の演奏に触れ、彼らがプロに迫るような高度な演奏を展開する様子に驚く例は、枚挙に暇がありません。
国内には、私達の身近で高水準な演奏を聴かせるアマチュア団体やアマチュア演奏家が数多く存在しています。
〇プロ以外の「演奏のエキスパート」も明確に定義し理解されるべきでは?
プロではない彼らも、「市民演奏家」「社会人演奏家」「学生演奏家」など、趣味のレベルを超えた「演奏のエキスパート」として明確に定義し、認識するべきではないか、とよく思います。
といいますのも、
演奏レベルが上がるほど、演奏から得られる喜び・楽しみも増えますが、
同時に高い演奏レベルを達成・維持するために、
・社会生活をある程度犠牲にして練習時間と場所を確保
(平日は仕事や学業の後、夜間に集まって練習。週末も、家族や周囲の理解を得ながら練習時間と場所を確保。)
・高額な楽器の購入や保守費用を負担
(新しいクルマ≒新しい楽器。数百万円に及ぶ高価な買い物)
・演奏するメンバー間の方向性や意見の不一致を練習や話し合いを通じて克服
等々
一般の方からみれば、その意味や価値が理解しにくいことにもこだわり、数々の負担や苦労、葛藤などにも立ち向かい、乗り越えていかねばならないからです。
それら演奏にまつわる負担や苦労も、一般に演奏レベルが上がるほど増してゆきます。
〇長い時間の地道な活動が「まるでプロのような」優れた演奏を生み出す
そのような、趣味で始めたとはいえ楽しいばかりでは済まない、苦労も多い地道な活動が、演奏会の当日には、
「まるでプロのような」優れた演奏や感動的な演奏を聴き手に届けることにつながります。
そういった社会的にも意義のある活動を行う人たちは、今以上に多くの方の理解や支持があってしかるべき、そう思うのです。
(Primary-f&向実庵-音楽工房・代表)

<ご案内>
〇向実庵-音楽工房 https://www.primary-f.net/studio-kojitsu
・私共は、アマチュアオーケストラを中心とする演奏団体の皆様に、演奏会の記録や記念となる音楽CDの制作サービスをご提供いたします。

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