「着座姿勢」について思うこと
- 舩生 好幸

- 11月24日
- 読了時間: 3分
~背筋を伸ばしましょう~
投稿:舩生好幸(Primary-f代表、ネットショップ向実庵店主)2025.11.24
近年、乗る機会の少ない自家用車を手放して、カーシェアでクルマを自分以外の人と共有する機会ができたことから、「着座姿勢」に敏感になりました。
じかに見てはいないですが、残されたシートポジションの状況から、いわゆる「ずっこけずわり」で車を運転する人が結構多いようにお見受けします。
(「残されたシートポジション」といいますのは、シートを遠く、座面を高めに、背もたれを倒してセットしてある状態です。
この状態で運転のセオリー通り深く腰掛けると、ハンドルやフットブレーキやアクセルに手足が届きにくいです。浅く腰掛け、上背部が前に倒れたり猫背気味になる「ずっこけずわり」の姿勢で運転しているものと思われます。)
このような姿勢をとっているのは、おそらく20代から30代くらいの若い世代の男性の方ではないでしょうか。
それが体形に無理のない、合理的な姿勢ならいいのですが、
ずっこけずわりのような悪い姿勢が習慣化していると、そのうち腰や首に障害が出たり、何か慢性的な内臓疾患になったりしないか、と余計な心配をしてしまうことも多いです。
私自身も猫背気味になりがちで、姿勢について偉そうに言えた義理ではありませんが、今回はこのテーマで綴ってみたいと思います。
〇楽器の演奏中の着座姿勢
管楽器などの座奏、即ち座って演奏する際は、「立奏の姿勢」のまま着座するだけ=背筋を伸ばして背もたれには寄りかからない、が基本であったと思います。
この姿勢であれば、一番肺に息が入り、背中とおなかの筋肉も適度に働き、ブレスコントロールにも合理的であると思います。
(クルマの運転とは違うポイント=深く腰掛けず背もたれに頼らない、もありますが、背筋は伸ばして丸くならぬよう注意する、という共通点もあると思います。)

一方、合奏中など見ていると、背もたれに寄りかかって演奏している方も結構多いように思います。
もし自分の演奏中の姿勢に問題意識をお持ちの方は、画像を撮影したり鏡に映してみるなどして、ご自身の姿勢を確認し、問題があれば直していかれるとよいと思います。
〇執務中の着座姿勢
また、演奏ではない事務作業中も、着座の際、できるだけ背もたれに寄りかからず、背中を伸ばした姿勢で作業を行うのがよいと思います。
この姿勢は、背中とおなかの筋肉が常に適度に働いており、内蔵にも負担がかかりにくい、一番無理のない姿勢であろうと思われるからです。
この姿勢は背もたれに寄りかからない習慣ができている方は苦労しませんが、長年背もたれに寄りかかって過ごす習慣になっていると、最初は厳しい姿勢に思われるかもしれません。
しかし、意識して背もたれに寄りかからないよう注意していると、数日で習慣にできると思います。
一方、寄りかからないのは良いのですが、前かがみや猫背になってしまうと、体に別の負担をかけてしまいます。
私も、ついモニターにかじりつくように前かがみになりがちです。
ストレートネックや猫背がひどくならないよう、そして乱視もこれ以上ひどくならないよう、日々注意しないといけない、と自戒しております。
〇まとめ
普段から自分の着座姿勢がどうなっているか、に注意して、
乱れたら都度修正する、
疲れたなら立ち上がってリフレッシュの機会を作るなりすると、
姿勢の悪さから腰痛や肩こり、猫背やストレートネック等の乱れや、慢性の内臓疾患等を招く事態を防ぐこともできたりすると思うのですが、いかがでしょうか。



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