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  • 執筆者の写真舩生 好幸

ハイビスカス・個別メンテナンスで向き合う

更新日:9月14日

~ふわふわ漂う小さな羽虫の駆除は霧吹きでも可能~


投稿:舩生好幸(Primary-f/向実庵代表)2024.9.11

(更新:2024.9.14)


ベランダのハイビスカス
ベランダのハイビスカス

今年(2024年)8月ころから、ハイビスカスの世話をしてると、

ふわふわ漂う白い小さな羽虫=コナジラミが飛んでいるのが目に入るようになりました。


2,3匹飛んでいる程度では特に害もないですが、2021年の春先にこの羽虫が増えてしまった経験があります。ハイビスカスによっては埃が舞うように増えて見苦しくなりました。そばに置くカランコエにも取り付いてそちらではすす病が発生し、その処置にも困りました。


そのころを思い出し、あまり数が増えないうちにコナジラミを駆除しようと考えました。


〇オルトランはあまり効果なし


最初コナジラミが目立った株はプチオレンジとサマーレッドでした。そこで殺虫剤(オルトラン)を撒きましたが、アブラムシのように樹液を吸うよりも止まり木にしているだけなのか、あまり効かない様子です。


サマーレッド(左)とプチオレンジ
サマーレッド(左)とプチオレンジ

9月に入っても思ったように駆除できず、かくなる上は、と、3年前に効果のあったアナログな方法を再度実行することにしました。


その方法は、一株毎に霧吹きできっちり水をかけてコナジラミを駆除することです。


〇普段の水かけでは葉裏に届きにくい


普段からハイビスカスには霧吹きで水をかけ、アブラムシなどが増えるのを抑制しているつもりですが、ベランダに並べた20株ほどのハイビスカスにまとめて水をかける状況ですと、うまく水がかからない箇所が出てきます。


コナジラミは1-2mmほどのか弱い昆虫で、霧吹きで水をかければ溺れてしまいます。


ですが、密集した葉の裏側や、大きな葉の裏側を好んで居場所にしているため、上述の「普段のやり方」で水をかけても、葉裏に潜むコナジラミには届かず、十分に駆除できません。


そこで、前述のアナログな方法の登場です。


〇霧吹きでコナジラミを駆除する手順


・作業を行うのは水が飛び散ってもよい戸外=ベランダにて。


・作業台として丸椅子を用意し、防水と鉢を回転させる都合から、座面に古タオルを敷きます。(可能なら丸椅子より「ろくろ」のような作業台がベターです。)


・丸椅子にハイビスカスの鉢を載せて作業開始。


・まずは株全体に、上方からまんべんなく霧吹きで水をかけます。

これは葉の表側のコナジラミを駆除するためですが、葉裏に潜むコナジラミの逃げ場を封じる目的もあります。そのため、コナジラミが見えなくても手抜きせずかけます。


・続いて、椅子に載せた株を下から覗き込みながら、全ての葉の裏側にもまんべんなく霧吹きで水をかけ、葉裏に潜むコナジラミも溺れさせて駆除します。


・葉が垂れ下がっていたり密集する箇所は一枚ずつめくって霧吹きします。


・霧吹きがムラにならぬよう、丸椅子の上で鉢を回し、角度を変えながら霧吹きします。


・作業が終わったら、処置済みの株は処置前の株とは離して、まとめておきます。


・この作業をすべてのハイビスカスの株に行います。

一見してコナジラミがいなさそうな株にも霧吹きしてみると、葉裏に隠れていることがよくありますので手抜きは禁物です。


以上の要領で、殺虫剤などの薬剤を使わなくともコナジラミを確実に減らせます。


〇補足的な作業ポイント


・水をかけた瞬間に飛んで逃げるコナジラミもいます。ときどき葉裏に1,2匹、という程度なら、水をかける前に指で葉をつまむ要領でコナジラミを捕殺するほうが確実な場合もあります。


・コナジラミは暗がりを好むようで、株から逃げた個体が作業をするそばの「暗いガラス窓」(=室内の照明を付けないため外からは暗く見える)に度々取り付きます。時々そのガラス窓も確認し、付いているコナジラミも捕殺します。


・一緒にアブラムシの駆除もできます。若い芽や若葉にアブラムシがいたら、霧吹きしながら指先で軽く洗い落とす要領で駆除します。


・枝葉が茂りすぎて作業が大変な株があれば、この機会に剪定します。後々の作業が効率よくなります。



〇まとめ


霧吹きするだけでコナジラミに対処できるのはエコなメリットですが、デメリットは作業の手間がかかり、相応に時間が必要なこと。


1株あたり3分としても、20株では約1時間、準備や片付け(飛び散った水の拭き取りなど)も含めると1.5時間ほどかかっています。


ですが、一株毎に隅々まで霧吹きしておくと、「今日はきっちり駆除作業ができている」という確信や安心感が得られます。


作業の成果でコナジラミの数は減少しています。先週(2024年9月第1週)は全体で50~70匹ほどいた印象のコナジラミを今週は毎日10-20匹ほど駆除して作業後は0匹にしています。


それでも、翌日になるとどこかに逃げ延びていたコナジラミなども出てきます。

根絶には数週間程度、作業を続ける必要がありますが、埃が立つように増えたコナジラミでも、根気よく続ければそのうち撃退できます。


まだまだ夏の陽気が続く昨今、朝、早起きして作業しています。


以上、万人向けではないかもしれませんが、

このような方法もある、ということでご紹介しました。

よろしければご参考にどうぞ。


(Primary-f/向実庵代表)



(Primary-f/向実庵より、ハイビスカスの画像に関するご案内)

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ハイビスカス・アドニスイエロー
ハイビスカス・アドニスイエロー


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