事務所の安全管理
- 舩生 好幸

- 2024年10月9日
- 読了時間: 2分
更新日:10月30日
~見知らぬ人には声がけも~
投稿:舩生好幸(ISACA認定CISA、IPA登録 セキュリティプレゼンター)2024.10.9
(更新:2025.10.30)

〇関係者以外の事務所への立ち入りを制限していますか?
近年はセキュリティ意識が高まり、エントランスにICゲートが設置され、部外者は許可なくその先に進めない構造のビルも多く見かけるようになりました。
一方でもし、部外者の事務所への立ち入りに何も制限を加えないなら、外部の悪意ある人物の侵入をも許す結果となり、情報や重要な資産などを盗み取られるリスクが高まります。
特にサーバーや書庫・金庫など、重要な情報や資産の保管場所の近くには無断で立ち入りができないようにするべきです。
(内部のメンバーでも、特に機密性の高い場所への立ち入りは、権限を有する者のみに制限するべきです。)
そこで、
・外来者が立ち入れる領域:応接室
・社内メンバーのみ立ち入れる領域:執務室
・特に機密性が高く、権限のある者のみが立ち入れる領域:サーバー室や書庫・金庫
といった、必要なセキュリティ強度に応じて事務所内を区別し、それぞれに応じた立ち入り制限を行う運用を徹底しましょう。
もし、関係者以外立ち入りできない場所や、立ち入りが望ましくない場所で部外者を見かけたら、
「どちらにお取次ぎいたしましょうか?」
「ご用件は承っておりますでしょうか?」
等と声をかけて確認するとよいでしょう。
〇対策例
・外来者が立ち入れる領域、社内メンバーのみの領域、特に機密性の高い領域、といった領域を明確化し、領域に応じた立ち入り制限を徹底する。
・出入口にはテンキー錠やICゲート等を備える。
・受付カウンターを設置して事務所内への立ち入りを制限する。
・出入口や重要な情報の保管場所に監視カメラを設置する。
・見知らぬ人には声がけを行う。
(本稿の記述は、IPA発行の以下の文書に基づき、筆者の意見も加えて構成しました。)
・「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」Ver.5.4・設問No.15及び解説

(「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」のダウンロードはこちらからどうぞ。)
*関連ブログ:オフィスの「境界」管理
(Primary-f/向実庵 代表)
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