投稿:舩生好幸(Primary-f代表、ネットショップ向実庵店主)2022.7.12
ハイビスカスは、「南国の植物」「夏の花」のイメージが強いので、暑さにも強い植物であろうと思う方も多いでしょう。
また、ハイビスカスの育て方の基本は、「日当たりの良い場所で育てましょう。」でもあります。
しかし、その一方、実際にいろいろな品種の株を育ててみて、そして、お恥ずかしいですが何鉢も枯らしてしまった経験からすると、ハイビスカスは近年の猛暑にはそれほど強くなく、相応に注意が必要な植物であると思っています。
現在は上のような経験から、気温が25℃を超えるようになったらハイビスカスを直射日光の下に置かないようにしています。暑さに弱い品種や個体ですと、直射日光下で高温になる環境では案外簡単に枯れてしまうこともあったからです。
〇どんな売り場で売られているかを思い出すと
さいたま市ですと、ハイビスカスの鉢植えが売り出されるのは例年4月の下旬ごろからです。その時期、新しい株を購入しようと近所のホームセンターの園芸コーナーに行くのは楽しいです。
ホームセンターや園芸店のハイビスカス売り場はオープンスペースが多いと思いますが、とくに6月下旬から9月上旬にかけての気温が高い時期、よく見るとハイビスカスは「屋根」が設置されている売り場で売られていることが多いと思います。
これは、ハイビスカスが猛暑にそれほど強くないという特性を考慮しているものと思われます。
〇ベランダに置くハイビスカスの暑さ対策
私のところでは、春や秋の気候の良い時期ですと、ベランダに高さ40㎠程の縁台を出して、その上に一日中ハイビスカスの鉢を並べています。
このベランダ、気候の良い季節は具合がいいのですが、夏は高温などで植物にとって厳しい環境になる場合も多いです。
ベランダは西向きで、直射日光が射すのは正午過ぎから夕方にかけて。つまり西日です。
西日が射す時間帯は、ベランダは5月の連休明け頃からは日陰でも25℃超になり、直射日光の元に寒暖計を置けば、35℃超に上昇することも多いです。
そこで、気温が25℃超の晴れの日は白い寒冷紗、さらに気温が高ければ黒い遮光ネットを鉢植えの上に拡げて日差しと温度の上昇を和らげるようにしています。
さらに、7月後半から9月半ばにかけての暑い時期、ベランダは11時頃から日陰の気温でも30℃超になり、15時前後には人間の体温を超える38℃、39℃など高温になる日も現れます。直射日光下なら45℃前後まで上昇します。もう通常の植物には耐えられません。
そのため、盛夏の時期、ハイビスカスは正午頃に室内に取り込みます。次に外に出すのは早くとも日が暮れてから、もしくは翌朝の涼しい時間です。
時々、これでは過保護では? と思こともありますが、その一方、少し暑い思いをさせると、2日後くらいに葉が黄色くなったり、しおれてしまったり、ということを何度も経験しているので、”過酷な”ベランダの環境を前提にすれば、このくらいの対応が必要なのだろうと考えなおしています。
〇まとめ
ハイビスカスを育てるようになって4年目。栽培本やネットの情報、これまでの経験や失敗などからわかったことも増えてきましたが、相手は生き物、急に原因不明の不調に見舞われたりと、まだまだ分からないことが多いです。
今も毎日が手探りですが、手元の鉢植えがいつも元気に花を咲かせてくれて、長持ちしてくれるよう気をつけたいと思います。
(ご案内)
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